To live on your own. 私には、私の道がある

いろんな生き方、働き方について書きます!

フリーランス講師の業務日誌② 講演デビュー

忘れもしません

 

 

あれは、以前勤務していた、エアラインスクールでいただいた、

短期大学生にマナーのお話をしたのが、

「講演デビュー」

 

 

もう、24年ほど前になります

 

 

もちろん、準備はしっかりした、つもり、でした

 

原稿も書いて60分間、お話ができるようにしたつもりでした

 

 

ところが、事前の先生との打ち合わせの段階から、緊張のため、

心臓はバクバク

喉が乾くので、出してくださったお茶をガブガブ飲み、

先生との打ち合わせも上の空。

 

私、緊張してる、と思うとさらに緊張する、、、

そんな状況でした

 

 

そして、いよいよ壇上に上がる時間となりました

 

メモとペンを片手に、壇上に上がると、

そこは階段教室。

ざっと、300名の女子学生が目の前にいました

顔、顔、顔、、、

それを見ただけで、頭の中に入れていたはずの内容が、

全て飛びました

 

 

それでも、みんなが私を見ています

普段15名くらい相手には授業を

していたので、言葉はかろうじて出たようです

 

何せ、事前に講師料をいただいていたので、帰るわけにも行きません

 

 

そして、何とか60分間壇上には立っていました

 

終了後、先生とのご挨拶もそこそこに、車で帰路に着きました

 

 

自己嫌悪の嵐

 

申し訳ない

何もできないのに、なぜ引き受けてしまったんだろう

お金を返すこともできる

でも、返したところで、あの時間は戻ってこない

 

 

何より、私は一体何を話したんだろう、、、

 

 

記憶がないのです

 

 

今でも思い出せません

 

それほど、緊張してしまったのです

 

 

車の中で、一人反省会をしても、その時に考えられたことは、

 

1,準備不足

自分が話すことを、もっとリハーサルまでやって、講演に臨む

 

2.アドリブなんて絶対に無理だから、原稿を丸暗記すること

 

3.人数の多さに慣れる

普段の少人数から、大人数に慣れるしかない

 

 

そのくらいしか、思いつきませんでした

 

いただいたお金以上のものを返すのがプロ

そう、客室乗務員時代の先輩に言われていたのに、

全くできていないことが、悔しくて悔しくて、涙が出ました

 

 

二度とこんな講演はしない、そう決意しました

 

仕事の失敗は仕事で取り返すしかありません

 

 

当時、私は仕事を辞めるわけにはいかない理由もありました

 

 

次の講演の機会を、別の大学で頂いたのは、独立後まもなくの

ことでした

 

 

続く、、、

 

 

誰でも、最初からうまくいくわけありません

 

でも、悔しいという気持ち

背負っているものがある状況

温かく見守って、チャンスを下さる人たち

 

それがあって、ここまで仕事を続けて来られたように思います

自分の意志だけではなく、周りの人たち、そして引っ張られた感じがします

ただただ、必死だっただけかもしれません

 

 

上野博美

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 また、訪れたいホテルです